
2023.11.28
友愛の日
長谷川 亨 会長挨拶
この前の日曜日、11月26日には東区の慈友学園の子供たちとのボーリング大会、そして小籠包作りと食事会がありました。社会奉仕委員長の太田さん、奥様とたくさんの従業員とともに全面的なご協力をいただきました林前会長、そしてお休みの中ご参加いただいたメンバーの皆様、どうもありがとうございました。
さて、ようやく少しずつ寒くなってまいりました。
11月末になると、クリスマスの雰囲気が出てまいります。 栄四丁目(この東急ホテルがまさに栄四丁目ですが)に、生まれてから高校三年まで過ごした自分にとって、この季節には独特の印象が残っています。 小学校、中学校時代は、とにかくこの街中にクリスマスの装飾と音楽のあふれる雰囲気に、もともと浮かれやすい性質だったことも相まって、心がウキウキしていました。小中学校への通学も、わざわざ遠回りして、栄の地下街を通ったりしていました。40~50年前の当時は、11月が始まると早々とクリスマスモードになっていたと思います。気の早いお店は10月末にすでにクリスマスの装飾をしていたところもあったように記憶しています。おそらくイベントが少なかったからでしょう。昨今は10月末にハロウィンがありますが、当時はハロウィンがありませんでした。ハロウィンと言えば、英語の教材で取り上げられるくらいでして、ああ、こんなイベントが世界にはあるんだなと感じていた程度でした。しかし、いつのまにかハロウィンが、日本の大きな年中行事の一つとなりました。現在はハロウィンが終わり一息つくとクリスマス商戦が始まります。
さて、クリスマスについてですが、今ぐらいの時期になると、現在建て替えをしていますが、以前の中日ビルに、吹き抜けの二階天井に届くほどの大きなクリスマスツリーが飾られ、クリスマスの雰囲気をさらに盛り上げます。このツリーはその年の景気によって大きさが変わり、確かオイルショックの時は急に小ぶりになって驚いた記憶があります。
このクリスマスまでの時期は、私はクリスチャンでありませんが、キリスト教では「待降節」と呼ばれる時期です。待降節とはキリストが生まれる、つまりこの世に「降りてくるのを待つ季節」と書きます。英語では「アドベント(Advent)」といいます。約4週間あり、宗教的な意味合いももちろんありますが、欧米人にとってクリスマスを待つ楽しい時期となっています。学生時代に私は朝型で、朝早く起きて勉強をしていましたが、朝6時になるとNHK FMで「バロック音楽の楽しみ」という番組があり、待降節になるとクリスマス音楽を流し続けていました。クリスマス音楽といっても「ジングルベル」のような曲ではなく、パイプオルガンの奏でる曲や修道院の聖歌隊が歌う重々しいコーラスのような、ヨーロッパ中世の音楽が延々と続くものでしたが、毎年聞いているうちにその雰囲気にすっかり馴染んでしまいました。今や、日本国中に華やかなクリスマスイベントがあり、それはそれで楽しいのですが、まだ感受性の高かった頃に感じたクリスマスへの独特な雰囲気についての思い出をお話させていただきました。
年末のお忙しい時期ではありますが、皆様、楽しいクリスマスシーズンをお過ごしください。