
2022.09.06
友愛の日 12:30〜13:30
会員3分間スピーチ
会員3分間スピーチ (福井浩道君)
昨今の物価上昇の中で、私が従事している電子部品に関連した状況を発表いたします。
私の本業は電子部品の卸売で、主に海外メーカーのコネクタと言われる製品を輸入して国内の産業機器メーカーなどに販売しています。
具体的な販売先としては、建設機械メーカー、工作機械メーカー、眼科向け医療機器、歯科機器メーカー、半導体製造装置メーカー・・・などがあります。
我々が取り扱うコネクタの種類としては、一般産業用コネクタ、米軍規格に適合したミリタリースペックコネクタ(MSコネクタ)、プッシュプルコネクタ(レモコネクタ)、モータースポーツで多用される小型高密度コネクタなどがあります。
昨今においては毎日のように取り扱いメーカーのどこかが価格改定を行っており、主たる業務が価格改定の申請と納期の調整になってしまっています。
当社の顧客と直接関係はありませんが、こういった電子部品の価格改定がゆくゆくは最終製品である一般向け機器に影響しますので、簡単に説明します。
まずは家電製品の代表的なものとして、冷蔵庫とエアコンがありますが、材料の内訳としてはプラスチック、金属、冷媒、断熱材、モーターや電子機器となっています。
モーターや電子機器も含めて今、すべての原材料価格が値上がりしている点、為替が円安に大きく振れていること、エネルギー価格が大きく上昇していること等の要因が重なって、最終製品の価格が影響される局面となりました。
今月や来月に大手家電メーカーが価格改定をすることを発表していることや、パナソニックは店舗在庫を引き取る代わりに販売価格を単一価格にする施策を行っています。この場合、値引交渉は不可でネット通販などにおいても同じ価格となり、メーカーが主導権を握る形となっています。
皆様も、もし買い替え時の家電があるようでしたら早めの購入をお勧めいたします。